よこのつながり

産後ケアとグリーフケアとわたしというものと、そのつながりについて、言葉にしながら考えたい。そんなページです。

グリーフケアというもの

こんにちは、よこです。

 

ブログ紹介に書かれている活動のことの説明、産後ケアの次はグリーフケアについてです。

 

ちなみに、死別についてのことを書いているので、読んでいる内に感情が動いて、しんどくなるかもしれません。あまり無理せず、体力や余力のある時に読んでいただければ幸いです。

 

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 こちらは、リヴオン主催の『大切な人を亡くした

若者のつどいば』京都でやったグリーフワークです。

 

昨日の記事でも少し触れましたが、私は2012年11月に夫を交通事故で亡くす、という経験をしています。

 

ちょうど昨日の11月9日で、丸4年になりました。

 

その日は、夜に翌日の仕事を準備をしていたのですが、21時過ぎに電話がかかってきて、「警察から」とありまして、「ご主人が事故に、とにかく病院へ」と言われたとき、「詐欺なんじゃ?」と、はじめは信じられないほど現実感がありませんでした。


けれど、とにかくと促されるままに教えてもらった病院へ行き、集中治療室の前でしばらく待ちました。・・どのくらい待ったでしょうか。ドアが開いて出てきたお医者さんから「心肺蘇生を試みましたが、残念ながら・・」と。

 

朝いつものように「いってきます」と出かけた彼との再会は、治療室の室内で「ただいま」と言うことも、動くこともない状態で・・涙が止まりませんでした。

 

それから、ほとんどを義理の両親に任せる形で、よくわからないままに通夜と葬儀を行いました。すごく神経が過敏になっているのに、心はあまり動かず、また日々様々な手続きに追われて、日中は涙を流す間もありませんでした。しかし、夜はあまり眠れず夜中まで起きていると、悲しさや苦しさがどっと襲ってきて、涙腺が壊れたんじゃというくらい、涙が溢れました。

 

49日が近づいた頃、「早く通常の生活に戻らないと。子ども達を養っていくためにも働かなきゃ。」との思いから、亡くなってから1ヶ月ほどで産後ケアの仕事を再開しました。

 

周りからのサポートもあり、積極的に活動をすることが出来ました。ですが、やはり無理をしていたようで、1年ちょっとが過ぎた時に身体が悲鳴をあげて、倒れてしまいました。

 

仕事を休んだものの身体も心もすごくしんどい状態で、「もう、今の仕事は出来ないかもしれない・・けれど、働かないと子ども達を養えない・・」そう思うと、目の前が真っ暗になりました。

 

その頃、知り合いから紹介され参加したWSで、リヴオンの代表である尾角光美、私たちは親しみをこめて「てるみん」と呼んでいるのですが、彼女と出会います。

 

そして、グリーフケアについて学ぶ連続講座『いのちの学校』を受講して、「グリーフ」という言葉を知り、今まで自分の身に起きていたことがグリーフというものだったんだということや、では、その状態に対してどのような手立てがあるのか、どうしたらグリーフを抱えやすくなっていくのかということを学びました

 

全12回の講座をすべて受け終わる頃、大げさではなく私と、私の子ども達のいのちを救ってくれたこの学びを、一部の人だけではなく、すべての人が知ることが出来るようになってほしいな・・その活動に私も関わりたいな・・と、思うようになりました。

 

そうしたら、ちょうどこのいのちの学校をベースにした、「グリーフの学びの場づくりの、ファシリテーターを養成する講座をはじめる」と聞き、養成講座の第1期生として受講をしました。

 

講座を受講する前から、この学びをどのように活かしたいのかということについては、「リヴオンのいのちの学校全12講と、同じプログラムで講座を開催する」と決めていたもので、最後にプロジェクトの企画発表をする時にも、その話をしました。

 

すると、「良かったら、リヴオンのファシリテーターとして、いのちの学校を開催しない?」と、てるみんに誘われ、やることを決め、一緒に活動する内にファシリテーターとしてだけではなく、団体の運営にも携わるようになっていき、現在は理事としても活動を共にしています。

夫の4回目の命日を迎えた今思うことは、時間が経てば悲しみは薄れるのかというと、何年経ってもどうしようもなく悲しくなって涙がこぼれたり、様々な気持ちを抱えていることが苦しくて、身体まで重くなってくることがあったりして、それほどに失った人が大切な存在だった、ということを改めて感じています。

 

そして、それもとても自然なことなんだよねぇ・・と思えるのは、リヴオンでの学びや出会いがあったから、なんですね。だから、

 

「いつ、どこで、誰を、どのような形でなくしても、その人が必要とするサポートに確実につながる社会」

 

の実現を、私も「そうなってほしい!」と強く願い、このように発信をしております。

 

それぞれに感じ方、現れ方が違う、とても個別的なグリーフを、それぞれの「ままに」を受け止めあえる人や場所が増えていきますように・・これからも活動していきます!

 

と書きつつ、命日付近は調子が落ちやすいので、今月はがんばりすぎないことをがんばりたいな^^